日程調整・会議

プロジェクト開始時の会議体を設計する方法

プロジェクト開始時の会議体は、判断・同期・振り返りの三種類を最小構成で置き、終了条件を先に付けるのが基本です。決めることの洗い出しから初回の合意までの手順と、全部盛りで崩れたときの戻し方を解説します。

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プロジェクト開始時の会議体を設計する方法

プロジェクト開始時の会議体を設計する方法

プロジェクト開始時の会議体は、思いつく会議を並べるのではなく、「このプロジェクトで決めることは何か」から逆算して、判断の場・同期の場・振り返りの場の三種類を最小構成で置くのが基本です。そのうえで各会議に終了条件を付け、後から減らせる形を最初から仕込みます。この順で設計する手順を説明します。

始める前にそろえる三つの前提

  • 体制のあらまし。誰が決裁し、誰が手を動かすかが描けていることです。会議体は体制の写し絵なので、ここが曖昧なまま設計すると「関係者全員の何でも会議」しか作れません。
  • 期間と節目。リリースや中間報告のような節目が、後で各会議の終了条件になります。
  • メンバーの稼働の形。専任か兼務か、勤務時間帯はそろっているか。兼務中心のチームに毎日の同期を置くと、初週から欠席が常態化します。

組み立ての手順

決めることの一覧を作る

会議名から考え始めず、プロジェクトの途中で発生する「決めること」を書き出します。仕様の確定、優先順位の変更、予算や期限が危ういときの判断、成果物の合否。この一覧が、どんな場がいくつ必要かを教えてくれます。

三種類の場を最小で置く

判断の場(決裁者と各領域の代表。節目ごと、または隔週)、同期の場(手を動かすメンバーで週次か日次)、振り返りの場(節目ごと)の三本から始めます。顔合わせや勉強会を定例として足したくなりますが、初回の判断の場に相乗りさせて済ませます。立ち上げ時に多く作った会議を畳む余裕は、忙しくなってからは誰にもありません。

出席者は役割名で書く

「判断の場は決裁者、設計の代表、実装の代表」のように、個人名ではなく役割名で決めます。個人名で組むと、交代や異動のたびに会議体が根元から崩れます。書き終えたら、すべての会議に名前が挙がる人がいないかを確かめます。いたら、その人が休むと全部が止まる形になっているので、代理か分担を先に決めておきます。

頻度を仮置きし、終了条件を添える

頻度は「決めることが溜まる速さ」に合わせて仮置きします。序盤は週次、安定したら隔週のように、変える前提で構いません。あわせて、各会議に「◯◯が終わったら畳む」「節目ごとに要否を見直す」という終了条件を書き、最初の見直し日をこの時点でカレンダーへ入れてしまいます。後から減らせる会議体になるかは、この一手で決まります。

一覧にして初回で合意する

会議名、目的、出席者の役割、頻度、終了条件を一枚の表にして、キックオフで「この表にない会議は臨時扱い」と合意します。各会議の中身は、会議の目的とゴールを揃えるアジェンダテンプレートで一枚ずつ整えていきます。

機能しているかを確かめる

立ち上げから数週間、次の三つを観察します。「この件はどこで話せばいいのか」という質問が出ていないこと。同じテーマの臨時会議が続いていないこと。欠席が常態化した会議がないこと。同じテーマで臨時会議が繰り返されるなら、そのテーマの置き場が設計から漏れていた合図なので、既存の場の議題へ組み込むか、判断の場の頻度を上げます。

崩れ方と立て直し

立ち上げの勢いで会議を全部盛りにする。 カレンダーが定例で埋まって作業時間が細切れになり、会議のための資料づくりが仕事になります。同期の場だけ残して他を隔週へ落とし、次の節目で要否を見直します。見直しの観点は定例会議を減らすための見直しチェックリストが使えます。

終了条件を書かずに走り出す。 序盤専用だったはずの会議が、後半も儀式として残り続けます。気づいた時点で一覧に終了条件を追記し、すでに条件を満たしているものはその場で畳みます。

決裁者を同期の場へ毎回呼ぶ。 決裁者の都合で同期が流れるか、同期が決裁者向けの報告会に変質するかのどちらかが起きます。判断の場と同期の場を分け直し、決裁者には判断の場だけに出てもらいます。

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まとめ: 会議名から始めない

最初の一手は、会議名ではなく「決めること」を書き出すことです。決めることの一覧さえあれば、必要な場の数はおのずと見えてきます。

参考情報

プロジェクト開始時の会議体を設計する方法 | 9uickメディア