競合調査を始めるときの検索設計
競合調査の検索を始める前に、比べる観点の洗い出し、情報源の種類の選び方、観点と対象で記録する型を決める手順。場面別の進め方と、憶測を事実にしない注意点も扱います。
競合調査を始めるときの検索設計
競合調査の検索は、語を打ち込む前に「何を並べて見るか」を決めると散らかりません。始め方の骨格は、比べたい観点を先に洗い出し、観点ごとに当たる情報源の種類を決め、観点を行・対象を列にした表へ出所と取得時期つきで記録することです。ここでは、観点の決め方、情報源の選び方、記録の型、調べる場面別の進め方を扱います。固有の社名は挙げず、観点と方式の設計として説明します。
検索語より先に観点を決める
いきなり社名で検索すると、断片的な印象だけが集まります。先に、自社と比べたい観点を洗い出します。よく使う観点には次があります。
- 提供している形の違い。売り切りか継続利用か、対面か非対面か、といった提供のかたち。
- 対象にしている利用者。個人向けか事業者向けか、どの規模を想定しているか。
- 打ち出しているメッセージ。何を強みとして前面に出しているか。
- サポートや対応の範囲。どこまで面倒を見ると説明しているか。
観点は五つ前後に絞ります。多すぎると、対象ごとに埋まらない欄が増えて比較になりません。
観点ごとに情報源の種類を選ぶ
同じ観点でも、当たるべき情報源は変わります。種類ごとに確からしさが違うことを踏まえて選びます。
| 情報源の種類 | 位置づけ | 扱い方 |
|---|---|---|
| 公式サイト・公開資料 | 発信元自身の一次情報 | 提供の形やメッセージは、まずここで確認する |
| 募集・案内のページ | 力の入れどころの手がかり | 推測になるので、事実とは分けて記録する |
| 公開の口コミ・感想 | 玉石混交の二次情報 | 複数を突き合わせ、裏取りの前提で扱う |
公式で確認できることを口コミで代用しない、というのが順番の基本です。一次情報で足りる観点に、わざわざ感想を持ち込むと像がぶれます。
記録の型を決めてから検索する
集めた内容は、観点を行、比べる対象を列にした表に置きます。セルには、出所と確認した時期を添えた「事実」だけを書き、印象や見立ては別の欄に分けます。この分け方をしておくと、後で「これは確かめた事実か、こちらの見立てか」を混同せずに済みます。複数の対象の主張を突き合わせて整理する表の作り方は複数ソースの主張を比較する表の作り方が使えます。
調べる場面ごとの進め方
- 立ち上げ前のざっくり把握なら、観点を三つほどに絞り、対象も代表的なものだけに限って全体像を先に描きます。
- 定期的に見るなら、前回の表をそのまま使い、変わった欄だけを更新します。毎回ゼロから作り直さないのが続けるための工夫です。
- 特定の判断のためなら、その判断に効く観点だけを深掘りし、関係の薄い観点はいったん空欄のままにします。
やりがちな詰まり
推測を事実として記録する。 募集内容からの見立てを事実欄に書くと、後の判断がぶれます。見立ては別欄へ回し、事実欄は出所を示せるものだけにします。
情報源を一種類に頼る。 口コミだけ、公式だけ、と偏ると像がゆがみます。一つの観点につき種類の違う情報源を二つ当てると、片寄りに気づけます。
範囲を決めずに続ける。 際限なく対象を増やすと終わりません。今回の目的に必要な対象だけを先に決め、それを超えたら次回へ回します。
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最初の一手
まず、自社と比べたい観点を三つだけ書き出してください。その三つが、検索語を決める前の設計図になります。集めた課題を検索語へ落とす段はユーザー課題を調べるための検索クエリ例が続きになります。
参考情報
- 9uick Search 公式サイト9uick Search / 確認日 2026-07-17
